杜氏・農口尚彦より受け継いだ酒「農口」?

3月12日土曜日×
国酒、自分の酒を造るという誇りは?
他人のふんどしで相撲を取るのか?

農口酒造のホームページ表紙にはこう書かれている。
>農口酒造
>杜氏 農口尚彦
>杜氏 農口尚彦が、
魂を込めて、こだわりの酒を造り込む
好評発売中。

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「杜氏農口尚彦」とはっきりと書いてある。

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「杜氏 農口尚彦が、
魂を込めて、こだわりの酒を造り込む!」
とも書いてある。

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オンラインショップに行くと
農口尚彦から受け継いだ清酒「農口」の公式ページ

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その表紙の酒のラベルには「杜氏 農口尚彦」の文字はない。
商品のラベルに「杜氏 農口尚彦」の文字があるものとないものがある。

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そして、どういうわけか故・安西水丸氏が登場し、下記のように述べている。
スクリーンショット 2016-03-07 22.23.37>「農口」の清酒の名付け親が安西氏

農口酒造の設立者である渡邉氏から、安西氏に農口酒造で販売されているラベルデザインを依頼。その後、農口杜氏との酒造りの話をすると、「杜氏さんの名前をそのまま商品名にしたらどうか」という安西氏の一言で、清酒農口が誕生する。安西氏と、農口酒造の代表である渡邉氏とは、いとこの間柄であったことも因果するものがあった。

杜氏の農口尚彦氏は、高齢のため引退し、農口酒造の代表である渡邉忠氏自ら、酒の製造を行っている。
渡邉氏の信念として、希少な材料を使用し美味しい酒を作って提供はするが、金額はできる限り抑えて、たくさんの方に味わって頂くことだという。

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【蔵  元  名】農口酒造株式会社
【所  在  地】石川県能美市末寺町イ42
【創   業】約二百年
【代表銘柄】農口
【電話番号】0761-57-0021
●蔵の沿革・歴史
霊峰白山を望み、日本海の荒波に臨む酒造りを行うこと、
およそ二百年の歴史ある酒蔵。
全国新酒鑑評会にて通算二十七回の金賞を受賞した現代の名工農口尚彦を杜氏が
平成二十五年末より再始動

生涯現役を貫く農口
が酒造りの原点であるきめ細かい愛情を大切に、日本酒の神髄に迫ります。
●銘柄の理由
 前杜氏 農口尚彦に由来

このようになっている。

当時の北國新聞によると八十歳を迎えるのを機に引退を表明したが、酒造りが頭から離れず昨年秋に復帰を決意。渡邊忠社長(七十)と能美市内の酒蔵を取得し、新たな酒造りを進めてきたとなっている。
つまり、新聞に書いてある「生涯現役を貫く農口氏が酒造りの原点であるきめ細かい愛情を大切に、日本酒の神髄に迫るためにわざわざ復帰」したのに二五BY、二六BYのたった二造りのみで今更ながら「高齢」で引退したことになっている。
もう一度書く。当時八一歳と高齢なのは今更分かっていることであり、「酒造りで、のたれ死んでも本望。生涯現役を貫き、日本酒の神髄に 迫る覚悟である」と記事にあったのに、健康に問題もないのに、のたれ死ぬ前にたった二造りで引退したのである。

そして、二七BYよりこの蔵の杜氏はそれまで銀座で寿司を握っていた現社長の渡邊忠氏が務めているのである。

つまり、ホームページのトップにある
>農口酒造
>杜氏 農口尚彦
>杜氏 農口尚彦が、
魂を込めて、こだわりの酒を造りというのは二期のみであって、三期目の二十七BYは寿司屋の大将であった渡邊社長兼杜氏が仕込んでいるのである。

ふた造りで公式ホームページにあるように「農口尚彦から受け継いだ酒」を造ると言っているのである。

杜氏とはそのようなものなのだろうか。

まあ、このお二人の間に何があったか、知らんが私としてはええ歳こいたもんがと思うだけである。

ほんまにええ歳こいたもんが。

その他にも

「およそ二百年の歴史ある酒蔵」

正確には、およそ二百年の歴史ある休業していた山本酒造という酒蔵を「買い取って」作った二五BYからのたった三期の造りしかない新しい農口酒造という酒蔵である。二百年の歴史があるのは山本酒造なのであって、農口酒造ではない。

あと、ホームページには「渡邉氏の信念として、希少な材料を使用し美味しい酒を作って提供はするが、金額はできる限り抑えて、たくさんの方に味わって頂くことだという。」と書いてある。

いくら高価な山田錦であっても精米歩合五十%で1升瓶で六千円である。一番安い本醸造で二千四百円である。精米歩合55%で米は五百万石と一般米となっている。おそらく、麹が五百万石、掛米が一般米なのであろう。一番高いのは「山廃大吟醸あらばしり」と「山廃大吟醸」の三万円である。米は山田錦四十%である。四十%のあらばしりで三万円なのである。

これが、金額をできるだけ抑えている価格なのであろうか。

私には名杜氏と謳われた「農口」というブランドにぶら下がっているだけの商売人の酒としか思えない。

アホらし。

ドンチャン。
記憶なし。
猿以下。