宰相の器、宰相の覚悟

12月30日水曜日晴れ◯
<安倍(晋三)内閣総理大臣は、日本国の内閣総理大臣として改めて、慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを表明する。>
今回の日韓外相会談後の共同記者発表において発表された安倍首相の言葉である。

「間違いは本気で否定せよ」これは「宰相の器、宰相の覚悟」と題した論文の中で渡部昇一上智大学名誉教授が田中上奉文について書かれていることです。明らかに偽書である田中上奉文について馬鹿馬鹿しいと一笑に付し、本気で世界に向けて否定しなかったがために、東京裁判にまで影響を及ぼしている。
その流れで、「現在日本の首相の仕事」として、渡部氏は下記のように書いています。
<私は戦後の首相では、安倍晋三氏の業績を非常に高く評価しています。戦後の何人もの首相が、何十年かかってもやれなかった教育基本法の改正、防衛庁の省昇格、そして憲法改正のための国民投票法案の成立を短い在任期間にやり遂げました。
しかし、安倍氏が意外と重視しなかったのではないかと思われる「従軍慰安婦」問題は、大きな失策だと思っています。外務省を含む安倍氏の周囲の意見に従ったということなのでしょうが、日本の汚名である「従軍慰安婦」については、はっきりと否定しなければなりませんでした。
「従軍慰安婦」問題は、日本人からすれば「昔の戦時中のことであるし、皆、大変だったのだから、苦痛に思ったという人がいるなら謝ればいいじゃないか」と思うかもしれません。しかし、韓国から支那を経由してアメリカで騒がれた「従軍慰安婦」問題は、「日本は二十万人の若い朝鮮の女性を拉致し、セックス・スレイブ(性奴隷)にした」という意味で非難されている。
これを明確に否定しなかったばっかりに、後々まで「事実」とされれば、どのような形で後世の日本に対して、何をやってもいいという情勢が、十年後、二十年後に生まれるとも限らない。
田中上奏文の例だけでなく、「南京大虐殺」というデマが日本に原爆を落とす口実の一部になっているらしいことを見れば、これが杞憂でないことがわかるはずです。
安倍氏は「日本にもいろいろあったように、世界にとって二十世紀は不幸な世紀でした」と言えば、アメリカも「そういえば我が国も黒人を差別していたなあ」と思って考えたのでしょう。そんなに甘くはない。
同じように安倍氏は、首相就任当初に国会で問われた祖父・岸信介の戦争責任についても堂々と否定すべきでした。そもそもあの答弁で徹底的に祖父の評判を正さなかったために、反日陣営に足元を見られたとも言えます。
事実に則さない評判は、首相自らの首をかけてでも徹底的に否定しなければなりません。
「WiLL 二〇〇八年十一月号」P五六〜五八

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安倍首相は産経新聞によると、二十八日、日韓外相会談で慰安婦問題の解決に合意したことを受けて、朴槿恵大統領と電話で会談した。その後、官邸で記者団に語った発言として下記のように掲載されている。

<八月の首相談話で申し上げてきた通り、われわれは歴代の内閣が表明してきた通り、反省とお詫びの気持ちを表明してきた。その思いに今後も揺るぎありません。
その上で、私たちの子や孫、その先の世代の子供たちに謝罪し続ける宿命を背負わせるわけにはいかない。今回、その決意を実行に移すための合意でした。この問題を次の世代に決して引き継がせてはならない。最終的、不可逆的な解決を七十年目の節目にすることができた。今を生きる世代の責任を果たすことができたと考えています。>

先の世代に謝罪しつつ消させるわけにはいかないと言いながら、嘘を完全否定をしなかったばかりに、現在の世代だけでなく、先の世代も謝罪を続けなければいけないように仕向けてしまったのです。

なんと愚かなことをしてくれたのでしょう。
私がフェイスブックで万死に値するといったのはこういうことです。
他のことはともかく、少なくとも「慰安婦問題」に関してはなんの根本的解決にもなっていないということです。

アホらし。

参考資料 : 米政府の慰安婦問題調査で「奴隷化」の証拠発見されず…日本側の主張の強力な後押しに
http://www.sankei.com/world/news/141127/wor1411270003-n1.html

Kさん来店。
二名様来店。
久しぶりにIさん二名様で来店。
三名様来店。
Yさん来店。
Hさん来店。
マロさん来店。

今日は、飲み疲れで飲む気になれず。
猿でもエビでもない。
簡単に後片付けして帰る。