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加藤紘一と中国・北朝鮮

日記の文責はすべて、酒たまねぎや店主の木下隆義にございます


加藤紘一の醜い詭弁

平成23年5月5日木曜日くもり △43

 下記は「新冷戦ではなく、共存共栄の東アジアを」と副題がつけられた「世界 別冊 no。816」に掲載された「日本は余裕をもって中国をガイドせよ」と題された加藤紘一氏の論文です。

 

以下引用

 <「日本は余裕をもって中国をガイドせよ」

 ナショナリズムの三つのタイプ

 略)

 過去二、三十年の日本人の感情の変化を振り返ると、ナショナリズムに三つのタイプがあるように思います。

 第一は、国境・領土問題をめぐるナショナリズムです。竹島、尖閣諸島、北方四島などをめぐって隣国と争いが生じる

これは、この第一のナショナリズムによるものです。

 第二は、競争するナショナリズムです。たとえば、サッカーのワールドカップで優勝する、GDPや国際学力テストで一位を狙うなど、様々な例が考えられます。これは、ある意味で、健康的なものです。他国に負けたら努力して、次の機会に勝てるようにすればいいのです。誰か他人に迷惑をかけるようなものではありません。

 第三は、本来の意味でのナショナリズムです。自分の国のアイデンティティ、つまり伝統や文化などに強い自信や誇りを持つ、自分の国を愛する、といったものです。たとえば、フランス人は、フランス語を世界で一番美しい言語だと考えていると言われます。また自分たちの文化に誇りを持ち、自分たちが最も繊細であるという節もあります。あるいは、スリランカは自国を「自然に最も近い国 スリランカ」と称して、他国にアピールしたりしています。

 では、日本はどうでしょうか。日本で保守派ともてはやされている論客は、はたして「日本の伝統・文化とは何か」などと問うているでしょうか。日本の伝統・文化の定義などおろそかにして、第一のナショナリズムばかりを煽っているのが現状ではないでしょうか。

 実は、この第一のナショナリズムを煽る事は、政治的にはとても有効なのです。一般の家庭をたとえに考えてみれば、わかりやすいでしょう。ある家庭で父親の稼ぎが悪く、小遣いが少ないので、家族が不満を持っている。そういうとき、家族の不満をはらすには、隣の家とケンカすればよい。

「おたくの庭の木がうちの敷地にはみだしている」などと言い出せば、ほんの些細なことなのに、大ゲンカに発展します。

隣家との境界では、たかだか十センチ程度のことでも、争いが起ります。あるいは、都会のマンションでは、「隣の家のピアノがうるさい」といったことからも、争いは起きます。こうした場合、家族一丸となって、隣家と対抗しようとするでしょう。

 国家間の場合も、似たところがあります。「中国がけしからん」「北朝鮮がけしからん」と煽れば、国民は内政の不満から、そちらに目を向ける事になるでしょう。

 かっては、北朝鮮だけを対象にして、ナショナリズムを煽っていました。そして、最近になって、中国を対象にしようとしている。>

P百四十六〜百四十七

 いかにも、加藤氏がいう「不健全なナショナリズム」により我が国が領土問題などで外に敵を作り、国民の不満をそらそうとしているように書いているが、これは、竹島、尖閣諸島などの例を出すまでもなく、支那、南北朝鮮の常套手段であることは我が国国民であれば誰でも知っている事であろう。

 それを「国家間の場合も、似たところがあります。『中国がけしからん』『北朝鮮がけしからん』と煽れば、国民は内政の不満から、そちらに目を向ける事になるでしょう。」と書く人間のクズ。

 この人間のクズは領土問題を下記のように書く。

 以下引用

 <日中関係、特に尖閣諸島などの領土問題に関しては、日中の指導者たち 田中角栄、周恩来、ケ小平などが、当面、棚上げすることを政治的に了解してきたのです。

 しかし、尖閣の事件では、前原外務大臣がそうした過去の経過を破棄し、中国と大ゲンカを始めました。領土問題について、はっきりさせようというわけです。中国漁船の船長も逮捕し、国内法を厳格に執行すると主張しました。ところが、そのことが、日中の大きな国際問題に発展してしまう。

前原外務大臣も、仙石官房長官も、対処出来なくなってしまった。そこで、当時、郵便不正事件などの不祥事で、国内で批判を浴びていた検察に責任を押し付けたわけです。那覇地検は、船長を不起訴処分にして釈放し、どうにか騒動が沈静化しました。

 つまり、民主党政権は、政治主導を押し進めて、尖閣の事件を日中間の国際問題に発展させた。ならば、問題を治める際にも政治主導で治めなければならなかったはずです。>

P百四十七〜百四十八

 尖閣諸島においての支那漁船の不法に対して、法に則り対処するのは当たり前の事であり、それを曖昧にして来たから今の問題がある。

 そして,今回もアホカン政権は「政治主導」において、海上保安庁によって撮影された映像を「国家機密」として公表を拒否して支那に尻尾を振って治めようとしたが、一色正春氏の勇気ある行動により支那漁船の無法ぶりが明らかとなったのである。

 支那人船長を釈放させたのは、今回、那覇検察審査会が四月十八日「起訴相当」と議決し公表している。

 

 そして、加藤氏は支那に対して、あまり神経質になる必要はないと下記のように書く。

<もっとも、日本は中国に対して、あまり神経質になる必要はありません。

 つい最近、中国は日本のGDPを追い抜き、世界第二位の経済大国となりました。しかし、だからといって、ことさら中国に脅威を覚える必要もないのです。GDPに関して言えば、中国の人口は日本の十倍です。一人当たりのGDPで見れば、日本の十分の一にしかすぎません。もし、一人当たりのGDPが日本の五分の一ぐらいまで増大したら、今度は、中国政府が国内の不平不満を抑えるのが難しくなるでしょう。

 中国人は一人一人自己主張のしっかりした民族です。富裕層や中間層が増え、彼等がネットなどを通して、政治に対して主張するようになり、民主化運動が起きたら、中国政府はもはや抑えきれないでしょう。>

 この人は単なるアホウか、自己矛盾というものを知らないのか、それとも詭弁を弄しているかのどれかであろう。

 同じ論文内で、「実は、この第一のナショナリズムを煽る事は、政治的にはとても有効なのです。」と書いているのを忘れているのであろうか。加藤氏が書く第一のナショナリズム、つまり国境・領土問題をめぐるナショナリズムにより、これも加藤氏が書く「ある家庭で父親の稼ぎが悪く、小遣いが少ないので、家族が不満を持っている。そういうとき、家族の不満をはらすには、隣の家とケンカすればよい。」ということを支那がやらないとでも思っているのであろうか。

 加藤氏はこの論文に於いて支那の異常な軍事費と軍備の増強に一切触れてはいない。触れているのは北朝鮮と我が国の防衛費の比較だけである。

 

<東アジアに於いて日本がすべきことは、対中国問題だけに限りません。朝鮮半島の非核化は大きな目標として追及していくべきでしょう。北朝鮮の脅威を煽り、敵視する風潮がかねてからあります。

 しかし、北朝鮮とはどういう国か考えてみてください。人口は約二四〇〇万人、GDPは三〜四兆円で、日本の百分の一に過ぎません。ちなみに、日本の軍事費は約五兆円ですから、北朝鮮のGDPより多いのです。仮に北朝鮮がGDPの二割を軍事費に費やしたとしても、八〇〇〇億円です。いたずらに脅威を煽り、敵視する前に、その国の実態を知らなければなりません。>

P百四十九

 北朝鮮と我が国との防衛費を比較して、「いたずらに脅威を煽り、敵視する前に、その国の実態を知らなければなりません」と書いているが、支那の軍事費が公表されている分だけでも昨年比で十二・七%増の我が国の防衛費より多い七兆五一三七億円であり、しかも、これはあくまで将兵の給料など部隊の維持費だけであり、新型兵器の開発費など軍のハイテク化は政府各部門に分散されており、全体の軍事費は国防予算の約一・五倍に上ると見積もられているのである。

 よって、加藤氏はこの文章は下記のように書き直すべきである。

<東アジアに於いて日本がすべきことは、対支那問題だけに限りません。北朝鮮に拉致されている同朋を一日も早く奪還し、支那、朝鮮半島の核に対抗しえゆる手段を持ち得る事を大きな目標とし支那、北朝鮮の脅威から我が国国民の安全を守るべきにはどうするかを考えるべきでしょう。

 たとえば、支那とはどういう国か考えてみてください。人口は約一三億人、軍隊は我が国の約10倍の224万人、予備役50万人、そして武装警察66万人です。GDPは約五兆八九百億ドル(五一四兆六千億円)に対し、我が国は約五兆五千億ドル(四七九兆二千億円)です。ちなみに、支那の軍事費は我が国の軍事費約五兆円より二兆五千億円以上多い七兆五千億ですが、これは表向きであり、実質は我が国の二倍以上の十兆三千億円とも言われています。北朝鮮も人口は約二四〇〇万人、GDPは三〜四兆円で、日本の百分の一に過ぎませんが、軍隊は実に我が国の約5倍である110万人を誇り、軍事費はGDPの三分の一を占めると言われる軍事大国です。ちなみに、日本の国防費は約五兆円ですから、GDPに占める割合はたった1%にしかなりません。

 これは、どの先進国よりも低く、現在、そのために支那、朝鮮などの脅威にさらされています。国民の生命と財産を護るためにも、その国の実態を知り、その国の脅威から我が国を護るためにはどうしたらいいのか知らなければなりません。>

 

 いかに筋金入り売国奴であって、今まで我が国に対して、慰安婦問題では大活躍をしましたが、ここまで醜い事を書くとは思いませんでした。

http://www.tamanegiya.com/dokugasutoiannfutoasahi.html

 そして、加藤氏は拉致被害者の皆様の奪還に触れる事は一切書いていない。

 流石は拉致被害者の一部の方々が帰国された時に、「国家と国家との約束だから、返した方が良い」と言っただけの事はあります。

 死んじまえ。腐れ売国奴!

 午後からスポーツセンターへ行く。今日は背中、上腕二頭筋、下半身のメニューを消化。

 

 帰りに古本市に寄り二冊購入。

 

 今日は中野の「石松」さんでお会いしたKさんが彼女と来店。いよいよ御結婚が決まったそう。

 ロンドンに赴任していて、帰国されたということで、Nさん御夫妻来店。

 イデアルの村上さん、ねーさん来店。

 私は今日は飲むが少しだけ。

 サルでもエビでもない。


 



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