北朝鮮はかってバカどもにどのように語られたか

和田春樹東大教授


「横田めぐみさん拉致の情は、その内容も、発表のされ方も多くの疑問を生むものである。以上の検討からして、横田めぐみさんが拉致されたと断定するだけの根拠は存在しないことが明らかである」


(ラングーン事件に関して)
【ラングーン事件の衝撃と不安】
「外国にいる韓国人・朝鮮人のなかから爆弾テロをやる人が出るということは考えられる。
この人々の考え方は多様な影響に晒されているし、技術的な面でもずっと用意であろう。さらに金載圭事件のように政府内部の人間がやったことも考えられる。政権内部、随員の中の人物なら、なによりも情報の入手や実行面でいろいろ便利であるという利点があるだろう。」
「ラングーン事件の真相がどうであれ、責任者がだれであれ、北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国の孤立をいくらかでも緩和する方向に動くことが、大韓民国の同盟国となっている日本が大局的見地から急ぎなすべきことであるように思われる。
『世界』1983年12月号
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韓国には、北朝鮮と比 べると、ある面では、より自由があることがあることが問題なのではない。
金日成氏を唯一思想とする共産主義国、北朝鮮は、自主独立、民族自立を達成しているが、思想や表現の自由はない。自主はあるが自由がない国であると言っても良いであろう。
朴正煕氏に続いて、全ドファン氏というクーデター将軍を大統領にいただく資本主義国韓国は、自主独立、民族自立を達成しておらず(アメリカ軍の支配と日本経済への従属)、かつ政治的自由も労働運動もない。自主もなく、自由も基本的に失われている国といえるであろう。
・・・・
だから、繰り返して言うが、韓国には、北朝鮮と比べると、より自由があるということが問題なのではない。
和田春樹「北の友へ南の友へ」御茶ノ水書房 1987
(鄭大均「韓国のイメージ」p107)



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日本の代表的な国際政治学者・和田春樹教授(東京大学名誉教授・61歳)が韓国(朝鮮)戦争の起源と勃発過程を総体的に究明した 『朝鮮戦争』(創作と批評社)が、韓国語に翻訳されて刊行された。
60年代のベトナ ム戦争反対市民運動に参加した和田教授は、日帝の韓半島植民支配政策を強い調子で批判してきた進歩 的知識人。
70〜80年代韓国の民主化運動に協力する「韓国・日本連帯運動」を主導した彼は、80年代末から韓国戦争に関連した論文を持続的に発表してきた。
その間、学会では韓国戦争の起源に対して伝統主義と修正主義という2種類の相反した見解がするどく両立していた。
韓国戦争は北朝鮮の南侵によって起きたという点を議論の中心に置くのが伝統主義で、日帝解放から米ソによる分割占領、そして分断政府の樹立へとつながる構造的関連の中で戦争がおきたという見解がブルース・カミングス米国シカゴ大学教授に代表される修正主義だ。
和田教授は韓国戦争の性格を、北朝鮮の計画による先制攻撃で起きた「内戦から始まり、中国・日本・米国・ソ連 などが参戦することによって国際戦へ拡大した戦争」と規定する。
彼はまた、「韓 国戦争が勃発したのは解放後の韓半島で理念的に異なった南北の韓国分断政府が樹立されたことにともなう必然的な結果」だと明らかにした。

これは、「韓国戦争は南北すべての内部矛盾を解決するための避け られない選択だった」とする修正主義と似た見解である。
和田教授は、「戦争は北朝鮮がまず南侵して起きたが、当時韓国の李承晩政府も「武力による北進統一論」を積極的に進めた』と主張する。
実際、李承晩政府は、米国に「北進統一論」にたいする支持を要請したが、米国は冷淡な反応を見せて軍事援助費の額 置を断行しなかったということだ。



教授は、「49年北朝鮮の金日成主席首相と朴憲永副首相が中国とソ連に南侵意思を明らかにすると、中国側は軍事的支援を約束したがソ連は懐疑的な反応を見せた」と話す。
49年9月24日、ソ連共産党中央委員会政治局は「韓国側が攻撃してくれば反撃しても良いが、先制攻撃をしてはだめだ」との立場を北に通報したということだ。
北朝鮮の先制攻撃で始まった韓国戦争は、国連軍の参戦で韓国軍と米軍が38線を越えて進撃することで南北双方1回ずつ武力統一を試みた戦争、というのが和田教授の一貫した見解だ。


 京郷新聞 20019.21
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和田春樹はもと東大社研教授、ソ連・ロシア研究が専門。

ロシア史の国粋主義的側面やアジア(モンゴル)蔑視をロシア・ソ連
学者からそのまま引き継いでいるし、共産主義体制を基本的には肯定
している。

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